2018年4月からアメックスは購入時のサインが不要に!?メリットと注意点は?

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2018年4月よりアメックスでは決済時のサインが不要になりました。

サインが不要になった背景にはインターネット上の決済が増えたこと、今話題の人工知能を始めとした最新テクノロジーをクレジットカード決済に導入した影響があるようです。

アメックスが手間のかかるサインを不要とした理由、サインレスになることによるメリット、そして覚えておきたい不正利用時の補償内容についてまとめました。

サインが不要になった理由

2017年12月11日にアメックスは公式のプレスリリースで署名不要を実施する旨を発表しました。

要約すると「ネットショッピングが拡大する中、コンタクトレス決済の導入、EMVチップの活用、機械学習のアルゴリズムなど不正利用対策を推進した結果、不正利用対策に署名を行う必要がなくなりました」という宣言文です。

これは、全世界の加盟店に一律に適用されます。

ネットショッピングの拡大

署名不要のインターネット通販が増加したことで、実店舗での決済が占める割合が減ったことが署名不要に踏み切った要因の1つであるようです。

そもそも、なぜクレジットカード決済で署名が必要なのかその仕組みを理解している人はそう多くないのではないでしょうか。

クレジットカードの署名は裏面に記入した筆跡を元に、「誰が書いているか」を照合するためにあります。これによって不正利用時に本人確認をする意味がありました。

しかし、サインを決済時に行うのはとてもわずらわしく、かつ整合性においてもあまり合理的な方法とはいえません。

実店舗の中にもサイン不要の店舗も混在する中、非効率なサイン廃止を決めたのは英断といえるでしょう。ホリエモンもNews Picks上の記事でコメントを残しています。

引用:News Picks

コンタクトレス決済と不正利用防止技術「EMV」の導入

最近のクレジットカードには新しいテクノロジーが次々と盛り込まれていることは、普段利用していてもあまり気がつかないものです。

「ピッ」とタッチするだけで決済可能な「コンタクトレス決済」をアメックスは導入しています。

Apple Payといったモバイル端末向け決済アプリとの連携も可能で、クレジットカード決済を簡単お手軽に使えるようになりました。

とても簡単に決済できるためセキュリティ面に不安を覚えがちですが、最近のクレジットカードはセキュリティ対策のためにICチップを内臓したものが主流です。

ICタイプのクレジットカードには国際規格があり、その標準規格が「EMV」と呼ばれています。「Europay International」「MasterCard」「VISA」の頭文字をとったもので、元々はVISAとMasterCardが主導で運用していました。

アメックスのお膝元であるアメリカは、従来からある黒い帯状の「磁気テープ」を使ったものが根強く残っていましたが、EMVへ移行することでカード情報を抜き取る「スキミング」などのカード犯罪に対するセキュリティが強化されました。

「機械学習」で不正利用を検知

アメックスは昨今話題の人工知能を利用した「機械学習」の活用にも意欲的です。

「ビッグデータ」と呼ばれる大量の顧客情報、利用履歴を機械学習によって解析し、通常ではありえない金額、場所で行われた不正利用を検知するシステムを導入しています。

これにより、後手後手に回っていた不正利用への対応が効率化され、セキュリティ強化に大きく貢献しました。

全世界でサイン廃止をするのアメックスだけ

2018年4月時点、国際ブランドでカード署名を世界的に廃止するのはアメックスだけです。他の国際ブランドは地域が限定されています。

ブランド 適用地域
アメックス 世界全域
VISA 北米(ICチップ導入店舗のみ)
MasterCard 米国、カナダ
Discover 米国、カナダ、メキシコ

サインが不要になるメリット

サインが不要になることでユーザーは様々なメリットを享受できるようになります。

  • 支払に手間がかからず気を遣わなくて良い
  • ATMで現金を下ろさなくてよくなる
  • 今まで現金で支払っていた分もポイントがつく

支払に手間がかからず気を遣わなくて良い

支払時にサインを書く手間には煩わしさを感じます。

一連の処理におおよそ5分くらい時間がとられるのではないでしょうか。手馴れたスタッフでない場合、処理方法が分からずさらに時間がかかります。

また、コーヒー一杯など少額利用時にサインを求められ、さらに列が混み合っていた場合とても気を遣います。

サインがなくなることでこのような心理的負担から解放されるのは、大変喜ばしいことですね。

ATMで現金を下ろさなくてよくなる

サイン不要になることはATMで現金を下ろす手間や手数料も節約してくれます。

昨今、メガバンクを含めた銀行群は経費削減のため、ATMの設置数を減らす動きを見せています。ATMを探す手間がますますかかり、コンビニATMを利用する機会が増えます。

コンビニATMを利用すると銀行口座によっては手数料が発生するため、クレジットカードでサイン不要となれば現金決済の比率が下がりATMを探す手間と手数料を節約できます。

今まで現金で支払っていた分もポイントがつく

サインが必要なことでクレジットカードではなく、泣く泣く現金を使っているケースもたくさんあるはずです。

現金決済で取りこぼしをしていたポイントが、サイン不要となることで貯められるようになります。

万が一の不正利用時の気になる補償

テクノロジーを導入した様々な不正利用対策によってサインが不要になったとはいえ、100%不正利用が防止出来る訳ではありません。

基本的には不正利用された場合、カード会社から補償が受けられることになっています。しかし、それは正しい方法でカードを利用することが前提条件にあり、補償条件ついては事前に知っておく必要があります。

補償される内容

アメックスでは以下のような不正利用について補償が受けられます。

財布紛失時の不正利用
財布盗難時の不正利用
自宅盗難時の不正利用
会社、学校での知人による不正利用
スキミング
フィッシング
ネットショッピング上の情報漏洩による不正利用
海外での不正利用
購入店舗の決済額の不正水増し

補償されないケース

不正利用があったとしても、以下のようなケースでは補償がされません。

クレジットカード会社へ「カード利用停止届け」未提出
警察へ「紛失・盗難届」未提出
「カード利用停止」の届日から61日以前に遡る不正利用
暗証番号入力による不正利用
暗証番号の管理が不十分(例:カードに暗証番号を記入している等)
カード裏面に署名未記入
家族や身内による利用

まとめ

クレジットカードを使う上で頭を悩ませていた「サイン」を書く必要がなくなるのは、アメックスの大いなる一歩といえるでしょう。

テクノロジーが進歩することで、クレジットカードの利便性はますます向上しました。しかし、不正対策は完璧ではないのでクレジットカードを使う上で最低限の補償に関するルールはしっかりと理解しておきたいところです。